新社会人が最初に体験する大きな社内行事といえば、「入社式」です。多くの企業で4月初旬に実施されることが多いですが、入社式がいつからいつまで行われるのかや、開始時間のどれくらい前に到着すべきかなど、知らないと不安になりがちなことが沢山あります。
本記事では、「入社式はだいたい何時から始まるのか」「式自体はどのくらい続くのか」といった基本情報に加え、祝日に開催される場合の注意点や、早めに到着しすぎるのはOKなのかなど、気になるポイントをわかりやすくまとめました。事前に情報を仕入れておくことで、当日を落ち着いて迎えましょう。
1. 入社式の開始時刻はいつ?一般的な目安を把握する
1-1. 午前スタートが多い理由
ほとんどの企業では、午前中(9時~10時頃)に入社式が始まるケースが多いようです。これは主に以下の要因に左右されます。
- 通常業務とスケジュールを合わせやすい
午前中に式を終え、午後からはオリエンテーションや初日研修へスムーズに移行できる - 社内スタッフの段取り
会場設営や受付準備を朝のうちに済ませる必要があるため - 新入社員の移動負担軽減
朝9~10時開始であれば、比較的通勤ラッシュを避けつつ余裕をもって来場できる
1-2. 式の終了時刻はどれくらい?
入社式自体のメインプログラム(社長の挨拶、役員紹介、新入社員代表挨拶など)は1時間前後で終わることが多いです。ただし、以下の予定が入る場合は延長することもあります。
- オリエンテーション(企業理念説明、規定案内など)
- 配属先の発表
- ランチ会や新入社員同士の懇親タイム
会社によっては半日がかりのイベントになることもあるので、事前にスケジュールをよく確認しておきましょう。
2. 何時に到着すべき?集合時間と早め行動のポイント
2-1. 受付の30分前到着を心がける
入社式に遅刻するのは印象が悪く、避けたいところ。おすすめは「受付開始の30分前」に現地到着という目安です。次のメリットがあります。
- 受付が混雑しても慌てずに済む
- 忘れ物や書類不備があっても対応できる時間がある
- 会場の雰囲気を把握して心の準備ができる
2-2. 早すぎる場合の注意点
それでは1時間前に到着するのはどうでしょう?確かに余裕はできますが、あまりに早すぎると企業側が準備中で受付が始まっていないことも。
- 1時間前の到着: 会社側がまだ準備段階で困らせる恐れ
- 45分前: 30分前より余裕ありだが、少し早めと感じられるかも
- 10分前: ギリギリで焦りやすい、挨拶や席の確保も慌ただしくなる
30分前~20分前が理想的と言えるでしょう。
3. 入社式が祝日や3月末に行われる例もある?
3-1. 4月1日が基本だが例外あり
多くは4月1日前後に実施される入社式ですが、企業によっては次のような理由で異なる日程を組むこともあります。
- 外資系企業: 新卒一斉入社にこだわらず、別日程で開催
- 社内都合: 4月1日が休日の場合は前後の平日に移動
3-2. 3月中開催の理由
一部では3月中に入社式を行うケースも少なくありません。これは例えば、
- 研修を早期に開始したい
- 年度末の業務を円滑にするため
- 4月の繁忙期を避けたい
このように企業のスケジュールや新入社員の準備状況に合わせて調整されるのです。
3-3. 祝日に実施する際の留意点
まれに祝日に入社式を設定する企業もありますが、以下の点に注意が必要です。
- 交通機関のダイヤが平日と異なるかもしれない
- 社内人員や他施設の稼働状況:食堂やオフィス周辺の店舗が休業の場合がある
- スーツのクリーニングなど祝日でお店が閉まっている可能性
事前のリサーチと準備が欠かせません。
4. 典型的な入社式スケジュール例
以下はごく一般的な流れの一例です(企業によって大きく異なる場合もあります)。
- 9:00~9:30 受付
- 新入社員が会場に続々到着
- 書類や名札の受け取り
- 9:30~10:30 入社式本番
- 社長・役員挨拶、新入社員代表挨拶
- 企業理念や歓迎のメッセージ
- 10:30~11:30 オリエンテーション
- 社内規定や福利厚生の説明
- 部署紹介や社員のスピーチ
- 12:00~13:00 昼食またはランチ会(会社負担の場合も)
- 新卒同士の交流、上司とのコミュニケーション
- 13:00~ 配属発表・研修案内など
- 配属先の説明、仕事の進め方やメンター紹介
- 必要書類の記入・提出
全体として朝から午後までかかることが多く、余裕ある予定を組んでおきましょう。
5. 「宜しくお願い致します」の話題:表記はどうなる?
5-1. 入社式のメール連絡などで
企業から入社式に関するメールが来る際、「宜しくお願い致します」と書かれているのを見かけることがあります。ただし、これは必ずしも誤りではありませんが、公的には「よろしくお願いいたします」が好ましいとする意見が多いです。
- 「宜しく」は当て字:慣習的に使われるものの、公文書では推奨されない
- 「お願い致します」はやや古風:ビジネスでは「お願いいたします」「お願い申し上げます」が一般的
5-2. 当日のあいさつやお礼メールでも注意
入社式のあと、お礼や挨拶のメールを送る場合は「よろしくお願いいたします」と書くのが無難です。「宜しくお願い致します」を使う人も多いですが、厳密にはひらがな表記のほうが公式的とされます。
6. まとめ:余裕ある行動で好印象を
入社式は「何時から始まるか」を前提に、どれくらい前に到着すれば失礼にならないか、そして日程が祝日や3月中になる場合の注意点を把握しておくことで、当日のトラブルや慌ただしさを回避できます。主なポイントは以下のとおり:
- 開始時間は午前(9~10時)スタートが多い
- 式自体は約1時間、オリエンテーションなどを含めると半日程度
- 30分前到着が理想:早すぎず、受付も落ち着いてこなせる時間
- 3月や祝日に行われる可能性もあるのでスケジュールや交通情報を事前に確認
- 当日の流れ(受付、式、オリエンテーション、配属説明など)を事前にチェックしておくと安心
- 「よろしくお願いいたします」が一般的で、漢字(宜しく)表記は避けるほうが無難
初めての会社行事は緊張して当然ですが、事前の準備をきちんと行えば余裕をもって行動できます。無事に入社式をこなし、新たなスタートを明るい気持ちで迎えましょう。
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